5月の連休が終わると、春の雑草が終わり、夏の草の芽が少しずつ顔を出します。春の雑草に負けじと、この季節に存在感を発揮するのがカモミール。カモミールは、ハーブの中でも最もメジャーといってもいいほど有名なハーブ。甘めの香りで「青リンゴの香り」とも言われます。一般に知られるカモミールは2種類あり、ローマンカモミールとジャーマンカモミール。レティで育てているのは、ジャーマンカモミール。レティでは「月の光に包まれて」というブレンドに使用していますが、とても人気のあるブレンドで毎年数か月で売り切れてしまいます。
ジャーマンカモミールの増やし方
ジャーマンはこぼれ種でどんどん増えますので、昨年の春に5株ほど植えた苗から、冬を越えて、今年の春はいっぱいに広がりました。他の雑草に負けず劣らず繁殖力の強いハーブです。秋まきがよい、とよく言われますが、レティのカモミールは、自然と種がこぼれて、春に芽が出て収穫するようなサイクルになっています。
カモミールの収穫
カモミールの収穫は、ひと花ひと花、このように摘み取ります。かなり手間のかかる作業ですが、茎の部分は苦みや雑味のもとになるため、花の部分だけを摘み取ります。茎は入っても5ミリ程度。ここで手間をかけることで、美味しいカモミールティーになります。
収穫したカモミールを洗い、干しざるに重ならないように広げます。
カモミールの乾燥
乾燥には通常のハーブ(ミントなどのリーフ類)の2倍以上の時間をかけて行います。花の中まで乾燥するには長い時間がかかりますが、花弁がついたまま、きれいに乾燥仕上がる様はとても可愛らしく、手間のかかる収穫の喜びを感じる瞬間です。
乾燥中のカモミールの様子。
乾燥に関してはこちらの記事もご覧ください。https://lehti-farm.com/news/478/
カモミールのブレンド
カモミールは手間暇をかけて収穫・乾燥しているため、量産できないのがネックなのですが、今期も一つでも多く収穫して、大事に大事にお届けしたいと思っています。6月中旬以降、カモミールを使用した「月の光に包まれて」も納品できるようになる予定ですので、お楽しみに。